2015年5月8日金曜日

GP製作編

前回の記事で、変形GPを設計しましたが、なぜあんな変な形にしたかというと、

給電部分の防水のためにCDケースを使うためです。そのためマイナス側は6mmアルミパイプです。


CDケースの裏の中心部分にコネクターを付けて固定用の4本のビスをCDケースに貫通させます。と同時に中心部分に穴をあけてプラス側の端子を通し、ケース中央の筒状の部分のサイドに穴をあけて半田付け出来るようにします。

裏から見たところです。


もうお分かりの通り、設計でグランド(カウンターポイズ)部分の形状が途中で折れ曲がっているのはCDケース部分は斜めにすることができないからです。

プラス側は、前回製作したトラップコイルを6mmアルミ丸棒の途中に挟み


ネジで留めます。


アルミ棒に穴をあけるのは想像以上に大変でした。全てハンドパワーです。


完成形です。


CDケースの上下の取付は防水のためにシールしました。乾くまでビニールテープで仮止めしてます。

マストへの取付は、うまい方法が見つからないのでぶら下げ式としました。



ぶら下げ式なので、マストの最上段は木製です。

って問題なく完成形まで行ったように書いてますが、実は実際ぶら下げたのは144のシングルバンドGPです。

トラップコイルを付けると144のSWRが下がりませんでした。
これだとSWRは1.2以下です。

設置当初は室内アンテナでは全く聞こえなかったものが少し聞こえるようになって満足してましたが、そのうち慣れてきて冷静になるとやはりあまりよく聞こえません。ビッグパワー局か高い地上高のハイゲインアンテナを使っている局は入感するのですがその相手局が聞こえません。

もともと144はオンエア局が少ないのかもしれませんがいたって静かです。

で、次の手です。

以下次号

2015年5月7日木曜日

開局準備3・・・アンテナの製作

まず手始めに、144mhzのアンテナを作ってみることにしました。

しかし、色々NETを調べているとMMANAというアンテナのシミュレーションソフトと、Coaxial Trap Designというどちらもアマチュア無線家が作成したフリーのソフトがあることがわかりました。

前者は、アンテナの材質やディメンジョンを入力すると、インピーダンスや指向性ゲイン等をシミュレートしてくれます。後者は同軸ケーブルをトラップコイルとして使ってマルチバンド化が可能なソフトです。

この二つのソフトがあればマルチバンドのアンテナが理論上作れてしまいます。

という事で方針変更、430MHZと144MHZの2バンドGPを作ってみることにしました。

当然波長は144の方が長いので430で使う場合は、アンテナ長を電気的に短くする必要があります。

アンテナの途中にコイルとコンデンサーの並列回路を入れて430MHZに共振させそれ以上先に430MHZの高周波電流は流れ無くすればいいという考え方です。

で、早速計算させてみました。


共振周波数は、中心の435MHZ、コイル直径1cm、同軸径3mm(1.5D2Vを使います)、1.5D2Vの単位当たりの静電容量101pfを入力すると、

答えは

巻き数1.03回と出ます。

ん!
.03ってどうすればいいの?これはカットアンドトライしかなさそうです。

で、作ったコイルが、


なんだかどれも同じに見えますが、黒い塩ビパイプに巻いたコイルが435MHZに共振しました。

これは、トラッキングジェネレーターを使ってスペクトラムアナライザーで確認します。


ん~、これで良いのか良く解かりませんが-16DBの減衰があります。

次にGPの形状です。

普通に作ると周囲の影響は無視するとアンテナの理論インピーダンスは37Ω程度だそうですから50Ωの送信機と同軸で給電するときはインピーダンスマッチングが必要になります。

これを形状で何とかならないかMMANAでシミュレートしてみます。

グランド部分の角度でインピーダンスが変わるというのをどこかで読んだので、こんな形状を考えてみました。


で計算結果は


結果の通り、430.1で51.9Ωリアクタンス分があるのでSWRは1.28となってます。
144は43Ω前後ですがリアクタンス分が低いのかもう少しSWRは低いです。

以下 次号 製作編です。

2015年5月6日水曜日

TRICOPTER・・・新たな展開

何をやってもうまく行かないtricopterの背面モード。モーター破損のまま放置してましたが、ここにきてRCGを見ていると、cleanflightというコンフィギュレーションソフトがあるのを発見!

FCBの中でマルチwii系のハードに適用できるファームらしくデモにクアッドが簡単にロールをやっているところが紹介されてます。CC3Dやmultiwii、CC3D、naze32となんでも来いです。

で、さっそくうちのNAZEにも適用してみようとトライしてみましたがファームを受け付けません。

考えられるのは、NAZE32の純正ではなくHK製だという事ですが、ひょっとしてこのファームなら背面できるかも、との期待から機体の修理をすることにしました。

とりあえずは250racerっぽく飛んでくれることを期待して、ローターはカーボンの6-2です。モーターは前回と同じく2300KVを付けてみました。



まずはちゃんと飛んでくれるのを確認してからです。